Race Report from Circuit

2023/11/10

最終戦 モビリティリゾートもてぎ:上位を狙えるスピードを示すも 最終戦は噛み合わない週末に- 2023 SUPER GT

MOTEGI(JPN)
November 4 / SAT – November 5 / SUN
Yogibo NSX GT3 [GT300 class]
Driver : Yugo Iwasawa / Reimei Ito

上位を狙えるスピードを示すも
最終戦は噛み合わない週末に


Report of Saturday

土曜日公式練習/公式予選

公式練習は10番手
走り出しは手ごたえ

4月に開幕した2023年のSUPER GTは、さまざまなドラマを経ていよいよシーズン最終戦を迎えた。今季から参戦を開始したYogibo Racingにとって、第1戦は表彰台間近に迫りながらも、それ以降はトップ争いに加わることができないシーズンを送っていただけに、今シーズンを良いかたちで終えるためにも、最終戦でしっかりとした結果を残しておきたい。舞台となる栃木県のモビリティリゾートもてぎはHonda NSX GT3にとっても得意なコースのひとつでもあり、ドライバーの岩澤優吾にとっても伊東黎明にとっても、ジュニアフォーミュラ時代から慣れ親しんだコース。リタイアに終わった第7戦オートポリスの借りを返すに相応しい舞台だ。

迎えた第8 戦の走行初日となった1 1 月4 日(土)は、早朝から濃い霧が出ており、コンディションへの影響が心配されたものの、午前9時25分からの公式練習はドライコンディションでスタート。Yogibo NSX GT3は伊東からコースインし、二度のピットインを経て17周を走り岩澤に交代する。走行途中からは晴れ間も広がり気温も上昇するなか、岩澤も16周を走行。この公式練習は伊東が記録した1分47秒672がYogibo NSX GT3のベストタイムとなり、10番手という好位置で終えた。

「バランスも大きく変えることもなかったです」と岩澤が語ったとおり感触も悪くなく、午後の公式予選に向けた期待が高まった。

まさかのQ1突破ならず
タイヤ選択が仇に

午後2時20 分からスタートした公式予選は、秋晴れのもと気温23 度/路面温度29 度というコンディションで始まった。Yogibo NSX GT3 は午後2時38 分から始まったQ1 のB組に出走。伊東がステアリングを握り、前戦に続くQ2 進出を目指した。

ただ伊東は4周目、1分47 秒610 というタイムを記録するも、公式練習のベストとほとんど変わらないタイムとなってしまう。ライバルたちは大きくタイムを伸ばしており、Yogibo NSX GT3 の順位はB組の7番手。Q2 進出を逃す結果となってしまった。

「午前の曇りの状態では気温が低かったのですが、そこからQ1 突破に向けた方向転換ができなかったです」と伊東はコンディションに合ったタイヤ選択ができなかったことを悔やんだ。同じ車両の#18 NSX GT3がこのQ1 で2番手につけていることを考えると、伊東、そしてチームの悔しさはさらに募った。

とはいえ、決勝は追い上げるチャンスもある。Yogibo Racing は翌日の決勝レースに向けて気持ちを切り替えていった。


Report of Sunday

日曜/決勝レース

レーススタート前に
まさかのトラブル発生

悔しい結果となった予選から一夜明け、迎えた11月5日(日)のモビリティリゾートもてぎには、朝から非常に多くのファンが詰めかけた。3万人という大観衆が見守るなか、午前11 時30 分からウォームアップ走行がスタート。Yogibo NSX GT3 も岩澤がステアリングを握りコースインしていった。

しかし、6周を走ったところでまさかのトラブルがYogibo NSX GT3 を襲った。クラッチにトラブルを抱えてしまったのだ。チームは急いでトラブルを特定し、修復作業に入っていく。その後スタート進行が始まってしまい、Yogibo NSX GT3 は最終戦のスターティンググリッドに着くことができなくなってしまった。

チームの迅速な作業もあり、なんとか午後1時からの決勝レースを前に修復が完了した。SUPER GTでは予選で装着したタイヤでレースをスタートしなければならなかったが、ピットスタートの場合その限りではない。前日の予選ではタイヤ選択も関係しQ1突破を果たせなかったことから、チームはこの機会に硬めのタイヤに交換し、岩澤を送り出した。

GT300 クラスの集団の最後尾からスタートした岩澤は、ポツポツと予想外の細かい雨が降り出すなか、上位陣と同等のタイムでラップを重ねていく。もてぎで多くの経験を積んできた岩澤のドライビングとも噛み合ったYogibo NSX GT3 のスピードは本物。7周目には最後尾を脱出すると、17 周目までに4ポジションアップを果たした。

その頃には多くの車両がピットストップを行いはじめるが、23 周目にはそれにともない8番手まで浮上。まずはそこまで追い上げると、25 周を終えてピットイン。伊東に交代する。伊東のペースも良好で、レース後半に向けてさらに期待が高まった。

ただYogibo NSX GT3 のリヤから異変が起きていた。伊東はしばらく症状を確認しつつ走行を続けていたが、30 周目、いよいよ真っ直ぐ走らない状況となってしまい、緊急ピットイン。32 分以上Yogibo NSX GT3 はピットに収まることになってしまった。

車両の面でも得意なコース、さらにドライバーふたりの経験も多く、今回のフィーリングならば間違いなく上位フィニッシュは可能なスピードがあった。チームはトラブルを修復した後、伊東にせめてそのスピードを示してもらおうと、柔らかめのタイヤで再度コースインする提案を行った。ファステストラップのポイントがあるわけではないが、せめてものトライだ。

スピードは示すも
期待の結果には繋がらず

その期待に応え伊東は、36 周目に再度コースイン。Yogibo NSX GT3 のスピードを示すべく走行を再開した。ただ、その頃もてぎにはふたたび雨が降り出し、ラップタイムは向上せず。レースの最後まで走ったものの、リタイア扱いとなってしまった。

ミッドシップレイアウトのYogibo NSX GT3 は、このもてぎは車両特性の面で大いに期待できるコースだった。しかし予選Q1 でのまさかの敗退、さらに決勝レースでのスタート直前のトラブルと、ことごとく好結果を阻まれるレースウイークとなってしまった。

結果的にYogibo NSX GT3 の2023 年最高位は、第1戦岡山での4位という結果となった。表彰台獲得はならず、ドライバーの確実な成長はあったものの、その後は思うような結果を残せなかった。

しかし、表彰台を争うポテンシャルがあること、そして優勝を狙える実力があることを最終戦で示すことができた。Yogibo Racing は2024 年に向けさらなる飛躍を遂げるべく、しばし雌伏の時を迎える。


Race Comment

レースコメント

基本的な見直しを
2024年も成長したい

芳賀美里 監督
MISATO HAGA
Twitter:@misato_SUPERGT

今週は上の順位を狙っていたのですが、決勝レース直前のトラブルでピットスタートになってしまい、その後は良いラップタイムで走れていたものの、戦略をどうするかを考えていたところで、最後はふたたびトラブルに見舞われてしまいました。スピードがあったことは確認することはできましたが、勝負をしていく上でトラブルの防止など、基本的なところを見直していく課題が残りました。今季は開幕前の準備がギリギリになってしまいましたが、チーム結成3年目でエントリーの権利を得られて、その点では大きな仕事ができたと思います。若いふたりのドライバーと成長できたものの、レースの難しさを感じてきました。しかしチームとしては成長しているのは間違いないので、2024 年ももっと成長していきたいと思います。

流れが味方せず
悔しい一年になりました

伊東黎明 選手
REIMEI ITO
Twitter:@reimei_ito

予選から流れが僕たちには味方してくれないレースになってしまいました。ピットスタートの利点を活かしてタイヤを替えて岩澤選手がスタートしてからはペースも良さそうでしたし、タイヤの状況も良さそうでした。僕に交代してからも諦めずに頑張ろうと思っていましたが、乗り始めた直後から異音とおかしなフィーリングがあって。とりあえず走れる状況だったのでしばらく走行を続けていましたが、途中から真っ直ぐ走らなくなってしまいました。トラブルを直してもらい、タイムを出すチャンスをもらったのですが、その時点で今度は雨になってしまいました。今年はSUPER GT参戦初年度でしたが、実力を出せる機会が少なかったですし、印象的なシーンを作ることができませんでした。ルーキーとしても悔しい一年になってしまいましたね。

スピードを結果として
表したかったです

岩澤優吾 選手
YUGO IWASAWA
Twitter:@yugoiwasawa

予選ではQ2に進出することができなかったのが何より残念でした。決勝レースでもスタート前にトラブルがあり、ピットスタートとなりましたが、その後はタイヤを替えて、トップと同じくらいのペースで走ることができていたので、良い予選順位だったら、すごくチャンスがあるレースだったと思います。クルマのペースも良くて、僕のドライビングにもマッチしていました。ただ交代した後もまたトラブルが出てしまって。今週はまったく流れがなかったですね。スピードを結果で表したかったです。今年はルーキーイヤーで、シーズン開幕直後はすごく刺激が多かったのですが、次第に雰囲気にも慣れていくことができました。しっかり要素がそろえば結果を出せる手ごたえを感じていたので、優勝することができるまで頑張っていきたいと思います。


Information

Yogibo公式ホームページで
Yogibo Racing公式グッズが買える!

スタイリッシュなロゴとカラーで、問い合わせも多いチーム着用のYogibo Racing 公式グッズ。実はサーキットでのYogibo グッズ販売ブースでも購入が可能ですが、Yogibo 公式ホームページでも購入が可能になりました。

ホームページで購入可能なのはTシャツ(2色)、トートバッグ、マフラータオル、マスク、さらにぜひお部屋に貼りたい2023 年バージョンのポスター。

また現地販売ブースでは、ドライバーアピアランス等でもおなじみラウンドロゴ入りのYogibo Maxカバーも購入できるようになりました。
ぜひYogibo Racing グッズでサーキットでのファッションをコーディネートしてください!

Yogibo Racing 公式オンラインショップ


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