Race Report from Circuit

2023/05/09

第2戦 富士スピードウェイ:走り出しからペースに苦しむ。15位と悔しいレースのなか収穫も得る – 2023 SUPER GT

FUJI SPEEDWAY(JPN)
May 3 / WED – May 4 / THU
Yogibo NSX GT3 [GT300 class]
Driver : Yugo Iwasawa / Reimei Ito

走り出しからペースに苦しむ
15位と悔しいレースのなか収穫も得る


Report of Saturday

土曜日/公式予選

公式練習から思わぬつまずき
ストレートで伸び悩む

4月に行われた第1戦岡山では変わりゆく天候のなか、岩澤優吾と伊東黎明のふたりのルーキーが安定した走りとスピードをみせ、4位に食い込む最高の開幕スタートを切った Yogibo Racing。迎える第2戦は、富士スピードウェイでの450kmレースだ。Yogibo NSX GT3にとっては決して相性が悪くないコース。開幕戦の入賞で24kgのサクセスウエイトを積むが、そこまで大きなハンデではない。チームは連続入賞の期待を込めて、5月3日(水・祝)午前9時05分からの公式練習に臨んだ。

富士山がクッキリと顔を出し、前夜から詰めかけた多くのファンがスタンドを埋めるなかで走行を開始した Yogibo NSX GT3は、赤旗中断を挟みながら伊東が15周を走り、岩澤に交代し19周を走り公式練習を終えた。岩澤が記録した1分37秒694がベストタイムとなったが、順位はなんと23番手。好調だった前戦が嘘のような順位となった。

「今回、参加条件の変更で高回転のブーストが絞られていて、思っていたよりもライバルよりストレートが伸びない印象を受けています」と伊東。「ふたりともドライで走る富士が初めてなので、セットアップ等も合わせながら詰めていますが、公式練習のときはあまり良くなかったです」と伊東は振り返った。その後、午後の予選に向けフルコースイエローの訓練やサーキットサファリの時間も使い、調整を進めていった。


Report of Sunday

日曜/決勝レース

序盤からペースは上がらず
我慢のレースに

前日に続き晴天に恵まれ、4万8600人という大観衆が訪れた5月4日(木・祝)の決勝日。午後1時30分の決勝レースに向け、Yogibo NSX GT3のステアリングを握ったのは伊東だ。オープニングラップでは GT300クラス車両同士のアクシデントなども起きたが、伊東は混乱をくぐり抜け #244 GR Supraや#360 GT-Rなど中盤の争いを展開しながら前に食らいついていく。

今回のレースでは、給油をともなう2回のピットストップが義務づけられており、タイヤや燃料が保つライバルたちは、積極的にピットインを行いアンダーカットを狙う作戦を採っていく。Yogibo NSX GT3にとってはなかなか難しい作戦ではあるものの、他車のピットインにともない、Yogibo NSX GT3は少しずつポジションを上げていくことになった。

第1戦岡山は荒れに荒れた展開だったことから、チームは柔軟に戦略を採るべく対応していくが、スタート直後をのぞきアクシデントが起きない展開が続いていった。そんななか、タイヤが苦しい状況を感じていたチームは17周を終え伊東をまずピットに呼び戻し、給油とタイヤ交換を実施していく。これで一時は最後尾近くまで落ちることになったが、スタート時とは異なる硬めのタイヤを装着。ふたたび追い上げを目指していった。

タイヤ交換を行った後は、伊東のフィーリングはスタート直後よりも良いものだったが、ただ、今回のYogibo NSX GT3はいかんせん絶対的なスピードに欠けていた。#88 ランボルギーニや#96 RC Fなどにかわされるなど思うように順位を上げることができなかった。「苦しい展開」と伊東が振り返るとおり、我慢のレースが続いたが、8番手までポジションを上げた後、54周までを戦い抜きピットイン。レース後半を岩澤に託すことになった。

代わった岩澤も、週末から感じ続けていたリヤのグリップ不足を訴えた。前日の走り出しに比べれば状況は好転していたが、やはりやや苦しい状況には変わりはなかった。ただそんななかでもドライビングでアジャストしながら追い上げていった。

レースは73周を終えGT300クラスの全車がピットインを行ったが、この時点で Yogibo NSX GT3の順位は16番手。78周目には #11 GT-Rのタイヤトラブルでひとつ順位を上げ15番手につけながら、前を走る#50 RC Fを追っていく。

悔しい結果も
さまざまな経験を得る

ただその後、SUPER GTではつきものと言えるようなアクシデントやセーフティカーの波乱もなく、緊迫感があるレースは続いたものの、Yogibo NSX GT3にとってはなかなか逆転のチャンスは訪れず、単独走行の末に15位でチェッカーを受けることになった。予選23番手からの追い上げという意味ではしっかりジャンプアップすることはできたが、第1戦の4位という結果からすると悔しいものと言えた。

とはいえ、苦しい中でもチーム、そして伊東黎明と岩澤優吾のふたりは、450kmという長丁場のなかでさまざまな経験を得ることができた。

特に今シーズンの SUPER GTは開幕前になかなか思うようにドライコンディションのなかで走行する機会がなかったことから、ふたりは多くの収穫を得ることになった。

これを活かすのは、屈指のドライバーズサーキットである鈴鹿で行われる第3戦。Yogibo Racingはふたたび入賞を目指して戦っていく。


Race Comment

レースコメント

課題が多いレースに
次戦に向け改善を

芳賀美里 監督
MISATO HAGA
Twitter:@misato_SUPERGT

公式練習からいろんな課題があり、目標としていた公式予選Q1を突破することができず23番手からのスタートとなり後方から追い上げるレースになりました。結果は15位とポイントを獲得できず残念な結果となってしまいました。限られた時間と状況の中での勝負ですので、持ち込みのセットアップの大切さも改めて痛感しましたし、いろいろな課題を残したレースになりました。次戦に向けて改善しなければならないと思っています。まずは走り出しの状態を良くしなければなりませんね……。Q1を突破していくのも勝負していくには必要になります。今季は初めてのパッケージということもありますが今チームが持っている状況から最大の結果を導いていけるよう事前に準備をし、今後のレースに臨んでいきたいと思います。

タイヤの難しさを
痛感したレースでした

伊東黎明 選手
REIMEI ITO
Twitter:@reimei_ito

決勝のスタートは予選で履いた柔らかめのタイヤを履いていたのですが、少し苦しくて抜かれてしまうシーンもありました。そのため早めにピットインを行い硬めのタイヤを履いたのですが、その後はペースも良かったので、ライバルがピットインするときに順位を上げることができました。このタイヤはタイムの落ち幅が悪くなかったですが、そもそも持ち込んだタイヤ自体が路面にマッチしていませんでした。セットアップで良い方向にいっていましたが、補いきれない部分がありましたね。タイヤの難しさを痛感したレースになりました。今回ドライで初めて富士を走りましたが、鈴鹿はそもそもこのクルマで走っていないので、見極める力が問われると思います。しっかり事前にミーティングをして、イメージしてから鈴鹿に臨みたいです。

修正しきれないレースに
ドライの走り方は収穫

岩澤優吾 選手
YUGO IWASAWA
Twitter:@yugoiwasawa

今回はレースウイークに入ってからずっとリヤのグリップ不足に悩まされていて、少しずつ良くなってきてはいましたが、決勝レースまでに完全に修正するまでには至りませんでした。レースを通じてリヤが苦しいバランスでしたね。前戦の岡山は雨のレースでしたが、今回はドライで、タイヤが苦しくなったときにドライビングでアジャストするかを学ぶことができました。結果的にポイントは獲れなかったので痛かったのですが、ドライの走らせ方を学ぶことができたのは良かったです。次戦は鈴鹿サーキットですが、未知な部分が大きいです。シミュレーターなど使えるものはしっかり使って準備していきたいですし、タイヤやセットアップなどいろいろなものを準備し、良い雰囲気でレースウイークに入れるようにしたいですね。


Information

STAR WARS DAY CAMPAIGNをサーキットでもアピール

5月4日の『スター・ウォーズの日』に合わせて、Yogiboは世界中のファンが、スター・ウォーズの文化を祝い、映画を楽しむこの日を称え、『 STARWARS DAY CAMPAIGN(スター・ウォーズ デイ キャンペーン)』を開催しました。

Yogibo Racingも、このキャンペーン開催に合わせてパドックに『STAR WARS™ Collection』を展示。多くのファンから注目を集めたほか、ドライバーアピアランスでも芳賀美里監督、ふたりのドライバーがコレクションをアピールしました。

またTwitter(@YogiboRacing)では Yogibo Max Racing Editionが当たるフォロー&リツイートキャンペーンを開催。こちらも非常に多数のご応募をいただきました。


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